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前回ご好評いただいたインタビューシリーズ。

第2回目はカンボジア不動産投資編です。同国内2位のカナディア銀行で住宅ローン部長を務める、LONG CHHAY氏にカンボジアの投資環境についてお話を伺いました。

カンボジアの不動産投資事情【インタビュー】

――まずは、カンボジアでの住宅ローンの普及率について教えてください
特に第1次住宅ブームとなった2007年・2008年は、ローンの利用率が非常に高かったのを鮮明に記憶しています。当時はちょうど、住宅への投資が資産家の間で認識され始めたころでした。不動産投資の得体がしれない間は、多額のキャッシュを入れたくないという思惑もあり、ローンの利用率が高かったわけです。現在はローン利用者の主要顧客がカンボジア人から外国人へと遷移しつつあります。

――なぜ、カンボジアの方はローンを使わなくなってきたのでしょうか?
10%という高い金利が原因でしょう。特に住宅ブーム初期に買った顧客は、高値で資産を売却しているため、潤沢なキャッシュフローを持っています。そのため、わざわざ金利を払うのではなく、現金でプレビルド(完成前)物件を買う傾向にあります。

――では、ローンを使う外国人に対してのメリットを聞かせてください
高い金利ではありますが、外国人の方でも比較的容易にローンが組める点が特徴です。例えば、D.I.RIVIERAという人気物件を例にあげると、15年ローンを使えば月々75,000円程度の支払いです。完成時の想定賃料は100,000円ですので、少ない投資額でキャッシュフローを得られる点が人気の秘訣です。地価自体が上昇しているので、転売益も十分見込めます。

――住宅バブルという点については、どうお考えでしょうか?
まだプノンペン市内でも、コンドミニアムは10棟にも満たないのが現状です。供給が足りていない上に、カンボジア人の富裕層からの需要は増加しています。理由は「治安」ですね。今も、ヴィラやフラットハウスという低層の大型住宅が富裕層には人気ですが、泥棒や強盗などのリスクから、高層のコンドミニアムに住居を移すという例が増加しています。外国人は当然治安を重視しますので、特にコンドミニアム市場においては、まだまだバブルとは言えないでしょう。

――カンボジアの株式についての見解をお聞かせください
株式については、現在1社(プノンペン水道公社)のみが上場している状態です。2012年4月18日の取引初日には、9400リエルをつけましたが、その後下落し現在は5,500リエル前後。カンボジア人自体が株式投資とは何かを良く分かっていないため、出来高も少ないのが実態です。

――御社も上場される予定なのでは?
将来的にはあり得る話ですが、今のところ未定です。と言うのも、上場に対する基準がまだ明確になっていない部分もあり、上場申請中の企業が1年以上待たされている背景もあります。

――不動産・株と来れば、保険もひとつの投資先になりえると思いますが、いかがでしょうか?
カンボジアでは、保険に関する認知度が高くありません。商品自体の数も少なく、制度自体が確立されていないため、現状では投資商品としては難しいのではないかと考えています。

――もし、ご自身で投資されるとすれば何を選びますか?
手前味噌と笑われるかもしれませんが、不動産ですね。

――ありがとうございました

インタビューを終えて

今回の大きな気づきは2点あります。
①カンボジア不動産投資の魅力を再確認できたこと、②株・保険は未開発の分野であるということです。特に②はカンボジア人が株式投資の仕組みを理解するころには、株価もどんどん上昇してくることでしょう。今はブルーオーシャンの状況と言えるでしょう。

カンボジアの不動産投資事情【インタビュー】

インタビュー中に登場した「D.I.RIVIERA」というコンドミニアムは、ダイアモンドアイランドと呼ばれる地区で、大きな川の中洲にあたります。この場所へ渡る橋のたもとは常時警備員がおり、セキュリティの管理を徹底していました。市役所などもあり、現在大きな開発が進んでいるのも理由の一つでしょう。夜間に入れるのは、この地区の住人などに限られるため、治安面での安心感は、大きなセールスポイントです。

カンボジア不動産は金利が高いのと、実際に現地に行かないと買えない点がネックになりますが、それを補うだけの魅力を兼ね備えた物件だと改めて感じました。このインタビューを通して、個人的にも非常に欲しくなってきた次第です(笑)インタビューの途中にはロンさんから、タイの不動産と比較してどうか?と、逆に質問されることもあり、非常に有意義な情報交換になりました。

当ブログでは、今後もASEAN域内のプロフェッショナルに、金融関連商品の最新事情を聞くインタビュー記事を随時更新していく予定です。ぜひお楽しみに☆

ご質問や興味をお持ちの方は、下記メールアドレスまで遠慮なくお問合せください。
itano@gbn.bz

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