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タイの人口問題を考える

2014年01月04日

Posted by よしお at 15:13│Comments(0)ASEAN経済タイ
世界銀行によるとタイの人口は、2012年時点で6,679万人です。

タイの人口推移

下記のグラフはIMFの人口推移予測をもとにしたデータですが、2018年には6,954万人に増加する見通しとなっています。

あくまでもこの公式の数字と実数は異なる点に要注目です。例えば、首都バンコクの人口は登録者数では600万人が、実数は約800万人と言われています。

人口の推移 - 世界経済のネタ帳

人口問題に対する私見

タイでは近年、少子高齢化・晩婚化が進んできました。実際に人口減少が開始するのは2040年ごろの見込みです。

一方で、ミャンマー・ラオス・カンボジアといった周辺諸国からの労働人口流入も見逃せません。立地的にタイの周辺はASEANでも所得の低い国が多く、特に2013年、タイ国内の最低賃金の改定を受け出稼ぎ労働者の流入が絶えないのです。この出稼ぎ労働者たちは隣国3か国からの公式な数字で200万人を超え、実際の数値は約1.5倍~2倍。現実に私が国境近くのレストランに行くと、タイ国内なのにタイ語が通じないという場面にも遭遇しています。

タイの人口問題を考える

失業率問題と賃金の高騰がヒトを呼び込む

2013年時点でのタイ国内の失業率は0.6%。特にブルーカラー層(作業員など)の不足は深刻で、需要過多の状況です。インドシナ半島でもインフラ整備が整っている割に賃金が比較的安価なタイの産業構造は、中短期では大きく変わらないでしょう。特に2015年のASEAN経済共同体(AEC)では、ヒト・モノ・カネの自由化を目指すとしています。特にヒトの移動が自由化されれば、地方出身者が都会に出てくるように、周辺国からの労働力がタイに集まってくると私は見ています。

当然、人口の増加は経済に良い影響をもたらします。楽観的観測と笑われるかもしれませんが、日本人から見ても魅力あるタイに、今後もヒトは集まってくるでしょう。まずは眼前の政治問題を早く解決してもらいたいものです。

まとめ
・タイの人口は2040年までは増加する見通し
・近年は晩婚化・少子高齢化が少しずつ始まっている
・1990年ごろから周辺国からの労働人口の流入が続く(正規・非正規雇用)
・2015年末のASEAM経済共同体発足を受け、さらに労働力流入が増加する
・純粋なタイ人自体は減るものの外国人が増加し、人口は維持もしくは増加となる(私見)

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