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タイ株式市場から資金が流出

一連のデモや、米国のQE3縮小にともない、タイの株式市場から資金が流出しています。以下の記事を参照ください。
タイ証券取引所(SET)によると、4月末時点で外国人投資家が所有していたSET上場株はSETの株式時価総額全体の35・9%、約4兆6654億バーツだった。

国・地域別に見ると、所有株の時価総額が最も多かった外国人投資家は英国で、外国人投資家が所有する株式の全時価総額の38・8%を占めた。次いでシンガポール22・1%、米国12・8%、オランダ4・3%、香港4・1%、スイス3・2%、フランス3・1%、ルクセンブルク2・1%、モーリシャス1・9%、日本1・7%。

外国人投資家は今年に入り、SETで大きく売り越し、年初から12月9日までの売越額は1754億バーツ。
出所:Newsclip.be
タイ株は日本株に比べて外国人の保有比率が高く、影響を受けやすいことも事実です。参考までに、外国人の日本株の保有比率(金額ベース)は28.0%で、今年の3月に過去最高を記録したばかりです。

タイ株、今後の見通し

外国人投資家がタイ株式を大きく売り越し
(SETチャート 5年 出所:Bloomberg)

やはり直近で注目すべきイベントは、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果でしょう。テーパリング(資産買い入れプログラムの段階的縮小)は新興国株の売りにつながる可能性にも注意したいところ。一方、タイ国内での見通しは「現在の株価低迷は一時的なもので、高配当株を買うチャンス」との見方が優勢です。

タイ株を長期保有してみる

私はどちらかというと、バフェット氏の次の格言をもとにタイ株を長期保有目的で購入しています。

「株価の変動に着目して値幅取りをするつもりはありません。仮に株式を購入した翌日に市場が閉鎖され、その5年間取引が行われない事態になっても、私はいっこうにかまいません。」

個人的には、BTS(バンコク都内の高架鉄道)や、AOT(Airport of Thailand)という銘柄を好んで買い集めています。BTSはバンコクに来た方なら、ご存知でしょうか。既に市民の足として定着しており、BTS駅構内の広告事業や、駅近辺の不動産開発事業も手掛けている有望株です。株価はまだ9バーツ前後で、最低単位株(100株)なら3,000円以下で購入可能です。

AOTは、やはり観光立国タイの中心と言えるべき銘柄でしょう。現在は反政府デモの影響で株価が下落してますが、一時的なものだと判断しています。タイは、トリップアドバイザーの人気観光国1位(アジア)にも選ばれており、2,000万人以上の観光客が今年は訪問する予定です。駐在さんにも1番人気の国でもあります。
バンコクがアジア1位『トラベラーズチョイス2013』

タイ株、面白いですよ。

(参考)タイ株の市場構成

タイの株式市場は、以下の2市場から構成されています。MAIはSETの下部市場という位置づけです。
SET
上場銘柄数:484銘柄
時価総額:約38兆6,870億円(12兆3,545億バーツ)

mai
上場銘柄数:87銘柄
時価総額:約5,598億円(1,787億8,842万バーツ)
出所:各種データよりアイザワ証券投資リサーチセンター作成(2013年7月31日現在)


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この記事へのコメント
ブログ見ました。私もタイ国の株式の長期投資を念頭に、株式を購入しております。上記全く同じ意見で、特にBTSとAOTは長い期間保有するつもりです。なので、デモで総選挙が延期されようが、何があろうが、手放すつもりはないです。高配当を狙った投資で、業績は好調なので、気にしてません。特にBTSは9バーツ前後は買い場ですね。。8.80以下には大口が仕込んでる線ですね。MSCIに組み込まれる評価ですから、5年後、10年後が楽しみです。お互いがんばりましょう!!
Posted by タイのBTS命より at 2013年12月20日 23:22
「タイのBTS命」さんコメントありがとうございます。買い場は9バーツ前後という点、私も同感です。関連会社のVGIも来年春にSET100に組入れか?との情報もあるようですね。毎日BTSは利用しますが、自分の銘柄であれば満員電車もまんざらではないですよね(笑)実はバンコクで今後、投資勉強会なども開催していきたいと考えています。よろしければ、いろいろと情報交換させていただければ幸いです!
Posted by 板野雅由板野雅由 at 2013年12月22日 12:25
ご連絡ありがとうございます。何か、同じ考えのかたとご連絡できるとうれしいです。正直、毎日のデモのニュースにはうんざりですが、冷静に見てみると、BTSにはマイナスの要素はないと思います。昨日も、BTSはかなりの数のお客さんだったみたいですね。。(どんどん乗ってくださいという感じですね。。)VGIに関しても、とても楽しみな株ですね。。BTSは今後増えますしね。。広告増大効果ありそうですね。。今後の全体のタイ株はどうでしょうかねえ??全体の流れでダラダラという感じでしょうか??自分としましては、定期預金に入れたと思ってますので^^(笑)投資勉強家に参加してみたいですが、日本在住なもので。。ただ、こちらのブログは欠かさず見てます。。BTS関連の情報ありましたら、お願いします~。
Posted by BTS命より at 2013年12月23日 14:21
返信遅くなり申し訳ありません。凄い勢いでタイの情勢が変化していますね。流れとしては、デモの情勢次第でしょうか。軍部によるクーデターの噂もありますし、これが最悪のシナリオだと思います。一時的にはマーケットも急落するはずですし、複数銘柄に投資されているのであれば、少し現金比率を高めるようにするのも手かもしれません。それにしても、コメントいただいた直後にBTSが運休したのはビックリしましたね(笑)
Posted by 板野雅由板野雅由 at 2013年12月29日 11:28
タイ株の未来はあまり明るくないような気がします。

と言うのは、タイの人口動態です。

タイは東南アジアで唯一、シンガポールと並んで、少子高齢化が進んでいます。

「人口ボーナス期」が終了し、もうすぐ「人口オ―ナス期」に入ります。

日本は1990年(バブル最後の年)に人口ボーナス期が終わり、人口オ―ナス期に入っています。

人口オ―ナス期に入り20数年、日本はデフレに苦しんできたことは皆さんご承知の通りです。

株価も1990年の半分以下、1/4以下にまで売りたたかれました。

一国の経済は人口動態に大きく左右されます。

東南アジアでは、フィリピンが経済優等生です。

インドネシアは今は苦しんでいますが、数年後は復活することでしょう。

タイだけが将来の見通しが暗いのです。
Posted by 赤木 at 2014年01月01日 10:21
赤木様 重要なご指摘ありがとうございます。確かにタイも少子高齢化が進み、2040年から人口減少に入るだろうとの指摘がなされていますね。人口オーナス期に入るわけですが、私は海外からの直接投資、2015年末のAEC、労働人口の流入が経済成長を支えると考えています。ミャンマー・ラオス・カンボジアからの人口流入は公式な数字で210万人弱。実態は1.5倍~2倍と言われており、昨年度の最低賃金の改定(タイ)の影響で、流入数は増加傾向です。記事として、この辺りはまとめたいと考えておりますが、ぜひ赤木様のご意見もお伺いしたいものです。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 板野雅由板野雅由 at 2014年01月02日 12:17
 
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