「自己居住目的でコンドミニアムを買い、後に賃貸収入を目論む考え方が、タイの不動産市場で最近の流行になっている」と、ネクサス・プロパティー・マーケティング社の不動産コンサルタントは、レポートした。
「この流行は、特に教育機関に近い立地のコンドミニアムで顕著です。両親が子供のために部屋を買い、4年後に転売や賃貸に出すのです」と、常務取締役のNalinrat Chareonsuphong氏は説明する。
「両親にとってコンドミニアムの購入は、4年間居住用の部屋を借りるのと、ほぼ同額になります。転売や賃貸に出す前に、子供に短期間使わせることで、将来的に高い利回りを得ることが可能になります」と、同氏は付け加えた。
近年、人気なのは、Abac'sバンナー・キャンパス, チュラロンコン大学、タマサート大学のランシット・キャンパスなどです。
2006年まで、コンドミニアムの買い手の8割はエンドユーザー(実需)で、20%が投資家によるものだった。2006年-2011年には、短期転売を目論む、いわゆる投機家が、売上の15%を占め、エンドユーザーと投資家は、それぞれ70%と15%に減少した。
2012年-13年には、居住者兼投資家という種別が20%を占める。投資家と投機家は、それぞれ10%に、エンドユーザーが50%を占めている。
「コンドミニアム投資にとって良い立地とは、プロンチットやランスアン、サトーンなどの超高級エリア、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)が稼働中もしくは計画中の場所、繁華街に近い場所、工業地帯に近い場所」だと、Nalinrat氏は、説明する。
平均的な年間利回りは5-6%で、キャピタルゲインは5-15%。当然、場所やコンドミニアムの品質によっても異なる。
最も高いキャピタルゲインを得られるのは、バンコク郊外だ。地価は安いが、高架鉄道や地下鉄などの延伸計画がある地域がその典型となっている。
コンドミニアムのユニット数は、2013年第3四半期と比較すると、来年は10%の伸びを示すだろうと、同氏は予測した。2011年末からは、45%もの増加率だ。(この数字は、バンコク・ノンタブリ県・サムットプラカーン県の一部から算出されている)
(出所:Bangkok Post Property 2013.11.26 筆者翻訳・要約)
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