もうバーツ高の局面は終わったのか？

2013年4月、1ドル=28.63バーツと1997年以来の16年振りの高値をつけました。これが直近のバーツ高のピークです。バーツ高トレンドが続いていたちょうどその頃に、下のエントリーを書いていますので、まずお読みください。
タイのバーツ高、最高値は目前

文中にも書いてますが、当時既にバーツ高警戒感からのドル買い介入が予測されていました。介入は行われなかったものの、警戒感からのバーツ売り、さらに米国の金融緩和などもありドル高が進行。現在ではバーツは昨年9月の水準まで急落しています。次のチャートは各月の為替平均をグラフ化したものです。このチャートを見る限りでは、バーツ高トレンドは一旦終息したと考えて良いでしょう。


　出所：Exchange-Rates.Org

バーツ安が与える影響

バーツ安はタイの輸出経済にとっては朗報です。直近までのバーツ高で、タイは輸出に苦しみ、直接投資も減少する事態となっていました。先日、タイ財務省は今年の成長率見通し％に下方修正していますが、バーツ高が終息すればこれも改善に向かうと見られています。英米系格付け会社のフィッチも財務面を評価し、3月にタイの国債を格上げしています。さらにバーツ安が進めば、タイの経済はさらに良化するでしょう。

ACTION PLAN

ASEAN経済コンサルタントとして、ここバンコクで、主に不動産物件の紹介をさせていただいていますが、タイに来られる日本人投資家の方が良く口にされる言葉があります。「この時代、日本円だけで資産を持つことはリスクだ」。皆さん、言い回しは違うにせよ、一様にこのような発言をされるのです。

為替動向の予測は大変難しいですが、経済面を評価するのであれば、タイをはじめとするアジアに資産を持つことは有益でしょう。タイであれば、不動産、預金などがバーツ建て資産を持つ取っかかりとしてはオススメです。以下を参考にしていただいて、資産運用の一助となれば幸いです。

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