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ミャンマー・ダウェー港。(タイ名:タボイ港)
ASEANの経済発展に欠かせない最重要インフラの一つです。

ミャンマー・ダウェー港の開発資金にめど立たず

以前のブログで、その重要性について触れていますので、まずはご覧下さい。
タイに着目する理由。

ダウェー港の課題

そのダウェー港について、以下のような記事が出ていました。
タイのチャチャート運輸相によると、ミャンマー南部の湾口都市ダウェイの大型インフラ整備事業の資金調達にめどが立っていないと明らかにした。首相政府広報局などによると、約2900億バーツ(約1兆円)に上る巨額の事業費の確保が課題になっている。タイ・ミャンマー両政府は、日本政府の参加と資金に期待しているが、決定までに1年くらいかかるだろうと予測している。(出典:U-MACHINE 2013年4月号)
現在、日本はミャンマーの首都ヤンゴン近郊にある、ティラワ経済特区の開発に資金を注ぎ込んでおり、並行してダウェー開発に乗り出すかは、非常に微妙なところです。とはいえ、事業費確保に失敗し工期が遅れた場合、ミャンマーに限らずASEAN全体に大きな影響を及ぼす可能性が高いと言えます。

なぜ、ダウェー港が必要か?

先のブログをお読みいただくと分かるように、ダウェーが開港し、マラッカ海峡を経由せずに陸送できるようになるとどうなるか?

2つのメリットがあります。
①天候等に影響される遅延がなくなり、輸送日数を大幅に短縮できる。
②海賊の心配がなくなり、運送の安全性が増す。
(マラッカ海峡周辺は海賊が多く出没するエリアとしても警戒されており、海賊保険なんてものもあるくらいです。)

2015年のRCEP締結を控え、ダウェー港が最重要インフラであると断言する理由は上記の2点からです。

BEFORE/AFTER

2012年11月の『バンコクポスト』の記事によると、"タイ官邸筋の話として、発電所開発とタイ国境からダウェー港までの 132キロの道路建設が優先プロジェクトに含まれる" とあり、直接的な資金提供はしないものの、周辺プロジェクトは徐々に進めているようです。

これが完成すれば、ベトナム・ホーチミンからカンボジア・タイを経て、ミャンマーのダウェーまで南部経済回廊が延伸されることになり、インド・中東・ヨーロッパへと続く巨大市場へのルートとなります。当然、陸路だけでなく、海上輸送の面でも、ダウェー港の果たす役割は大きいのです。このダウェー港、ASEANに興味をお持ちの方には、注意してチェックしてほしい時事ネタと言えるでしょう。

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